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弁護士に相談するときに知っておきたい3つのこと

ここでは債務整理を相談する時にどんな準備が必要になるのか、心得ておきたいポイントについて紹介しています。

債務整理の相談時の重要ポイント

債務整理について弁護士に相談する場合は、ただ単に助けを求めるだけでは相手も何をアドバイスすればよいのかがわかりませんので、ある程度の準備をしておくことが必要です。

そこで事前にやっておくと相談がスムーズになるポイントについてまとめてみました。

 

1.債務整理の手段について知っておく

債務整理には以下のようにいくつかの種類があります。最終的には債務者の状況に合わせてどの方法にするかを決めますが、それぞれの概要だけでも知っておくと話を進めやすくなります。

過払い金請求

貸金業者に対して払い過ぎた利息を取り戻す手続きです。本来は利息制限法で定められた上限金利に従って利息とるべきなのですが、平成22年以前は貸金業者のほとんどがそれよりも高い出資法の上限金利をもとに利息を設定していました。

過払い金とは両者の利息の差額のことで利息制限法の上限金利を超えるものをグレーゾーン金利と言います。その後、最高裁がグレーゾーン金利を認めない判決を下し、過払い金が発生している場合は取引終了から10年以内であれば返還請求が可能になっています。

任意整理

裁判所などの公的機関を通さずに貸金業者と直接交渉をして示談で借金を減額する手続きのことです。利息制限法の上限金利に基いて借金の引き直し計算をして、払い過ぎていた分を元金返済に充当し、残金を分割返済します。またその後の利息はほとんどの場合は免除になります。

借金を減額することはできますが、ゼロになるわけではなく返済は続きますので継続的な収入があって3~5年程度で返済できる見込みがあることが条件となります。

民事再生

裁判所に申立てをすることによって住宅ローンを除く借金を原則として5分の1まで減額して、残金を3年の分割払いで返済する手続きのことです。

借金総額が5,000万円以下で継続的収入があるなど条件はありますが、マイホームを手放すことなく任意整理よりも大幅に借金を減額できるのがメリットです。但し、手続きが複雑で解決まで時間がかかるというデメリットもあります。

自己破産

裁判所に申し立てをして支払不能であることを認めてもらい、借金の免責決定を得る手続きのことです。原則としてすべての借金の支払義務は無くなりますが、マイホームや車など20万円を超える財産については処分されます。

財産がある場合や、免責不許可事由がある場合には管財事件として扱われ費用と時間がかかりますが、処分する財産が何もない場合は同時廃止事件として扱われ破産開始決定と同時に手続きが終了します。統計上、自己破産の9割は同時廃止事件となっています。

2.相談前に書類や資料を揃えておく

債務整理の相談に行く際は、手続きを少しでもスムーズに進めていくために自身の借金の状況をできるだけ明らかにしておく必要があります。

以下のような書類や資料を準備しておくと、自分が今どのような状態にあるのかが認識できだけでなく、どの債務整理の方法が最適なのかを判断しやすくなります。

  • 債務情報が整理されたノート・メモ
    借入先の名称、住所、連絡先などの基本情報をまとめ、それぞれの借入れ開始日、借入総額、月々の返済額、金利などわかる範囲でノートなどに書き込んでいきます。不明な部分もハッキリわかるようにしておきます。
  • 手元に残っている書類関係
    契約書や領収書、クレジットカードの請求書など債務に関わる資料を整理しておきます。また、預金通帳や保険証券など財産に関わる書類もあった方がよいでしょう。
  • 収支状況がわかるもの
    債務整理の種類によっては返済能力が問われるものがありますので、家計簿などをつけている場合はそれを用意します。年間を通しての収支がわかれば一番よいですが、最低でも1ヶ月にどの程度の収入と支出があるのかわかるようにしておきましょう。

この他、過去に完済している借金に関しても過払い金が発生している可能性があるため、除外しないで資料を揃えておくことが必要です。

3.相談先の弁護士事務所の情報を集める

債務整理の相談ができる先としては司法書士と弁護士があります。手続き費用が安いので司法書士の方がよいと思うかもしれませんが、両者では扱える範囲が違います。

司法書士が可能なのは140万円以下の簡易訴訟代理等関係業務に限られています。その範囲を超えると結局は弁護士に依頼しなければならなくなりますので最初から弁護士に相談したほうが安心と言えます。

ではどの弁護士事務所にすればよいのかということになりますが、債務整理を相談する際にチェックしておきたい点をまとめましたので参考にしてください。

  • 債務整理の経験と実績が豊富か
    弁護士はすべての法律に関わる相談ができますが、弁護士事務所によって得意分野の傾向はあります。できるだけ実績が豊富なところを選んだ方が安心ということになりますが、ホームページなどで解決事例や債務整理に関する情報がしっかり掲載されているところを選ぶとよいでしょう。
  • 手続費用・報酬が明確か
    費用に関しては弁護士事務所によって料金体系が違います。最近ではほとんどの弁護士事務所がホームページを開設しているので着手金や報酬について確認します。債務整理の種類ごとに明確に費用が掲載されているところを選ぶようにしましょう。
  • 対応が丁寧でしっかり話を聞いてもらえるか
    債務整理に関する相談は初回無料で受けてくれる弁護士事務所が多くあります。相談時には質問に丁寧に答えてもらえるか、しっかりヒアリングをしてくれるかなどを対応をチェックして最も信頼できると思うところを選ぶことが重要です。

債務整理の相談をするなら弁護士がオススメな5つの理由

債務整理は法的な手続きが必要ないので、自分ひとりで行うことも可能です。

しかし、素人が知識や経験もないまま債務整理を行おうとすると途中で行き詰まったり、挫折してしまうことがほとんどです。

債務整理を考えているなら弁護士などその道のプロに頼むのが賢明と言えるでしょう。

ここでは債務整理の相談を弁護士にするべき5つの理由をご紹介します。

理由1. 無料で相談に乗ってもらえるところがある

弁護士への相談は1時間あたりの単価制となっていますが、中には初回のみ無料で相談に乗ってもらえるところもあります。無料と言っても相談できる内容は有料の場合と変わりません。弁護士だからこそ持っている豊富な知識と経験を通じて、問題解決への糸口を一緒に見つけてくれます。

もちろん無料相談だけの利用もOK。必ず契約しなければならない決まりはないので、借金に悩んでいたらまずは無料相談だけでも利用するのが得策です。

理由2. 自分の状況を正確に把握できる

借金を背負っている人はつらい現実から目を背けてしまいがちです。当然のことですが、借金問題を解決するためには自分の借金を正確に把握しておく必要があります。

弁護士に相談すると、

  • 今どのくらいの借金を抱えているのか
  • 利息はどのくらいなのか
  • 元本はどのくらい減っていっているのか

などの情報を整理してくれるので、自分が置かれている状況を正しく理解することができます。

理由3. 自分にとってベストな解決方法を提案してもらえる

債務整理とひと言にいってもいろいろな種類があります。

  • 最もスタンダードな「任意整理」
  • 簡易裁判所を通した「特定調停」
  • 任意整理や特定調停が困難な場合に行われる「民事再生」
  • 最終手段とも言われる「自己破産」

など、方法は多種多様です。それぞれに特徴がありますが、債務整理に複数の種類があることを知らない人も多く、中には安易に自己破産の道を選んでしまうケースもあるのです。

弁護士に相談すれば、相談者の借金状況や希望に応じてよりよい方法を提案してくれるので、ベストな解決方法を選ぶことができます。

理由4. 信頼性の高い情報が得られる

インターネットが普及した現代、知りたい情報はパソコンやスマホであっという間に調べることができますが、ネット上の情報がすべて正しいとは限りません。中には法律に関してあまり知識のない人がネットで拾ってきた情報を適当に書いて公開しているケースもあるのです。

間違った情報を仕入れてしまうと、債務整理の際に不利になったり、手続きが滞ってしまったりする可能性があります。弁護士なら債務整理に関する正しい知識を持っているため、情報の信頼性が非常に高く、安心してアドバイスを受けることができます。

理由5. 精神的に楽になる

借金問題を背負っている人は、誰にも言えず一人で問題を抱え込んでしまっているケースが非常に多いです。

弁護士に相談すれば、一人で抱えていた借金に対する不安やつらい思いをすべてさらけ出せるので、精神的な負担が軽減します。さらに適切なアドバイスをもらい解決の糸口が見えれば、将来に希望を持てるようになります。

弁護士なら債務整理に関する知識はもちろん、実際に債務整理に携わってきた経験も豊富なので、債務整理に関してはわからないこと、疑問なこと、不安に思うことなどをすべて解消してくれます。

その際、素人にもわかりやすいよう丁寧に教えてくれるので、債務整理に関する知識がまったくない人も安心です。

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